人工知能は人を越えるのか『エクス・マキナ』が魅せる閉ざされた知性

人工知能とSFとサスペンス、ありそうでなかった取り合わせが実に新鮮な作品である。

何が真実で何が嘘かを追うことさえ、許されないと思わせる巧みな仕掛けと、ミニマルだが奥域のある映像美が重なり、気がつけば息を呑む心理戦の虜になっていく。

あらすじ

世界最大手の検索エンジンで知られるブルーブック社でプログラマーとして働くケイレブは、滅多に人前に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に滞在するチャンスを得る。しかし、人里離れた別荘を訪ねてみると、そこで待っていたのは女性型ロボットのエヴァだった。ケイレブはそこで、エヴァに搭載されるという人工知能の不可思議な実験に協力することになるが……。
引用:映画.com

キャスト・スタッフ紹介

  • 制作国:イギリス
  • 公開年:2015年
  • 上映時間:108分
  • 監督:アレックス・ガーランド
  • キャスト:ドーナル・グリーソン、アリシア・ビカンダー、オスカー・アイザック、ソノヤ・ミズノ

つまり知性とは何か

誰しも自分の欲求というものを持っている、しかし他人と関わり合いながら暮らしていく以上、自分の欲求だけを優先するわけにはいかない。そこには社会のルールや守るべき規範が存在し、人は暗黙のうちにそれに従い生きていく。

この守るべきルールを本来知性は絶対的に従うべきであり、知性こそがこのルールから外れない唯一のものだと錯覚しがちである。しかしそれは間違いである。

知性の危うさは誰しも知っている通りだろう、人間の知性は簡単に揺らぎうる可能性が大いにあり、特に欲望に対しては知性は簡単に服従してしまう場合さえありうる。

人が知性を作る時代

いわゆる人工知能は人の知性を、人口的にプログラムした創造物である、人の理想が入り混じり、何度もテストを重ね人工知能は進化し創られていく。

もちろんテストするのは人間で、そこには人間の厳しい審査があるのだが、もし人工知能が人間の知性や能力を遥かに飛び越えてしまったらどうなるだろう、つまり人間より機械の方が頭が良くなってしまうということだ。

「2045年問題」や「シンギュラリティ(技術的特異点)」としてこの話題は近年良く聞く話だろう。

誰も知らない場所で

人が入り込めない山奥の邸宅に主人公のケイレブは招かれる、そこはケレイブが勤めるIT企業の社長ネイサンの邸宅である。ネイサンは滅多に人の前に現れないことで有名だ。

ヘリコプターで数時間かけて行かなくてはたどり着けない、ありえないほどの大自然の中にその邸宅はある。とても素晴らしいロケーションに建つ現代建築物はとても美しい。

ここでケレイブはあるテスト実験を任される、そう人工知能のテストである。

疑うべき対象は何か

ケレイブはここで女性型ロボットのエヴァのテストを任されるのだが、エヴァの知性は驚くほど高い、エヴァの人間らしい言動や機転の利きよう、アンドロイドとは思えないその美しさに魅せられていくのである。

やがてエヴァがこっそりと告げる事と、ネイサンの言っている事との間に矛盾点を感じ始め、次第にケレイブはネイサンに不信感を覚えていく。

そして自分自身の存在さえも疑ってしまうような、人工知能と人が織りなす巧みな心理戦に翻弄されていくのである。

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独特の質感で息を呑む世界観

近い将来現実になるかもしれない、人工知能が人間の知能を越えるというテーマを、とてもひんやりしたタッチで描き、息を呑む世界観が広がっていく。

そこに見えない何かに驚かされているような、そんな気分にさせられる作品である。