『ジェラシー』モノクロームで紡がれる愛と嫉妬によるコントラスト

出典:Amazon

綴られるは永遠のテーマ

モノクロームが美しい、愛をテーマにした物語です。

フランス映画の巨匠フィリップ・ガレルが人間の永遠のテーマである愛と嫉妬における営みの奥深くを描き出していきます。

あらすじ

舞台俳優のルイは、愛する娘のもとを離れ、俳優仲間で新しい恋人のクローディアと暮らしていた。しかし、俳優として行き詰まってしまったクローディアの心の内には、次第にルイへの嫉妬心が芽生えていく。
引用:映画.com

キャスト・スタッフ紹介

  • 制作国:フランス
  • 公開年:2013年
  • 上映時間:77分
  • 監督:フィリップ・ガレル
  • 出演:ルイ・ガレル、アナ・ムグラリス、レベッカ・コンベナン、エステル・ガレル

予告編

モノクロームのたたずまい

そのモノクロームの質感の美しさは言うまでもありません。

これまで様々な映画をモノクロームで撮ってきたフィリップ・ガレル監督ですが、この作品の白黒の質感は、どこかこれまでの白黒の質感と違うような、ツヤのある風合いを感じさせます。

コントラストが強めな印象のある今回の深いモノクロームの世界は、愛と嫉妬と言ういわば対極にありながら、あいまみれることを必要とされてしまう双方のコントラストを高めるように、説得色のある実態を画面に映し出していきます。

古めかしい雰囲気やレトロな質感を助長するためのものではなく、物語の深さを体現するために必要なモノクロームの世界と言った感触があります。

それは私やあなたにおける何かを分け合ったり交換するような、しみじみとした情景をそこにもたらしていくかのようです。

実態のない愛はいわば形のないものとしてそこに横たわりますが、それは空気よりも存在感はなく、薄く透明なやりとりを余儀なくされます。

主人公の舞台俳優のルイが組み交わすやりとりもどこか空虚な雰囲気を滲ませます。

愛というカルチャー

愛という出来事が人々の営みの中でアップデートされるものと定義した場合、それはカルチャーの一種であると言うことが出来るのではないでしょうか。

そして小説や映画はなどのそれらを綴った物語は、場合によっては古臭かったり陳腐に感じられる部分が感じられてしまうこともないとは言えません。

もちろん愛とと言う壮大な営みは普遍的であり、いつも変わらぬものと思いたい気持ちもありますが、時代の流れや変化によってもたらされる出来事に、たとえ愛であっても影響を受けないことはないような気がします。

そして影響を受けるからこそカルチャーと成熟し、普遍が奏でる物語へと近づくことが可能になるのではないでしょうか。

フランス映画はかなり古くからこの愛をテーマにした作品が数多く存在します。

技術が発達しダイナミックな表現ができる現代においても、モノクロや少ない登場人物といったミニマルな要素を大切にし、その大きく深いテーマを表現しています。

そして何度も試みられるその普遍的な物語の描写の中で、他のどの国の映画よりも愛の描き方が最新であると言える気がします。

それはこの映画の嫉妬の描き方にも見て取ることが出来ます。

成熟された物事の風景

通常であれば愛をテーマにした映画で扱われる嫉妬は、誰かの想いに対する憎悪だったりします。

それは三角関係だったり、片思いだったりといったわかりやすい形で描かれることがほとんどです。しかしこの映画で描かれる嫉妬は、いわゆるそういったわかりやすい形の妬みではありません。

ルイ舞台俳優を生業としながら、愛する娘のもとを離れて、俳優仲間でだった新しい恋人のクローディアと暮らしています。

元嫁とクローディアを巻き込んだ三角関係が描かれるかと思いきやそうではありません。

クローディア自身も女優志望でありながら、仕事に恵まれず別な仕事をしていると言う背景があり、そこまでお金は稼げていないながらも舞台俳優として生活ができているルイに対して嫉妬していきます。

これはとても嫉妬という仕組みをとても良く理解した描き方だと思いました。男女の嫉妬であっても、仕事仲間同士の嫉妬であっても、そこには”あなただけ上手くいっている”という事実に対する妬みが横たわります。

それはされた側からすれば愛するがゆえの行動と受け取るのは難しく困惑するしかありません。つまり嫉妬の本質である妬みや嫉みの本質に迫るような、奥底の部分をこの映画では描いていきます。

それはフランス映画という愛という土壌がどこまでも育った、成熟した環境だからこそ描けるような、深みがある物語であると言えるでしょう。

困惑やどうしようもなさといった、些細な愛の形をとても細やかな情景を交えて語りつくすような、ある種の贅沢さも感じられるような物語です。

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本ページの情報は2018年1月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。