革命的SFが蘇る『ブレードランナー 2049』答えなき世界の衝撃

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今こそ蘇る革命的SF

あの名作ブレードランナーが帰ってきました。1982に公開され話題を呼び、今なお語り継がれる名作が『ブレードランナー 2049』として、あれから30年後の2049年の世界を舞台描かれていきます。

前作のブレードランナーからのファンも、前作を観たことがない方も、満足がいく納得の出来だと思います。

滅多にお目にかかることができないくらいの完成度を誇った、隙のないSF超大作です。

あらすじ

前作から30年後の2049年の世界を舞台に、ブレードランナーの主人公”K”が、新たに起こった世界の危機を解決するため、30年前に行方不明となったブレードランナーのリック・デッカードを捜す物語が描かれる。
引用:映画.com

キャスト・スタッフ紹介

  • 制作国:アメリカ
  • 公開年:2017年
  • 上映時間:163分
  • 監督:ドゥニ・ビルヌーブ
  • キャスト:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルビア・ホークス、ロビン・ライト

予告編

ディストピアは何を語る

2049年そこはいうまでもなくディストピア、30年前の世界でもそうであったように、汚染された地域がそこら中にあり、それを掻い潜るのように出来たとても無機質な都市。

そこら中に有害なスモッグが撒き散らされ、人々に希望や夢といった概念はないのでは、と思えるぐらいの殺伐とした世界が広がっています。

それでも科学は発達していて、空を自由自在に駆ける車や、人間とほぼ変わらない人工知能の働きなどの恩恵を受けて、文明は進化しています。

それは絶望も少しは夢を見ることを許してくれているといった、安らぎにも似た安心感を与えつつも、やはり外はどんよりとしていて、薄暗く太陽の登らない日々が続いています。

“K”という存在

主人公”K”の持ち前のポーカーフェイスが、どことなくさまになっています。

ダークトーンのその世界に、そのたたずまいがとてもカッコよく映ります。

それはまるで、その時代に生きることを必然としているような態度で、ひとつひとつの行動を行なっているかのようです。

“K”は警察に雇われている立場でありながら、俺にはこれしかないんだと言わんばかりに、忠実に仕事をこなしていきます。

時に理不尽な指示にも従い、己の役割を果たしていきます。

とある謎を追う中で

とある旧型の不必要なアンドロイドを片付ける仕事を終えた後の現場から、ある謎が発生します。

そしてそこから、30年前に行方不明となったブレードランナーのリック・デッカードを捜す物語が幕を開けます。

それは自分自身を疑うほどになる程、難航して苦悩に満ちた仕事となることになります。

その終末的世界観の中で、神とはなんであるのか、存在とはなんであるのか、など深い部分をえぐった驚愕の展開が待ち受けています。

単なるSFとして見過ごすことのできない、深い深い物語は一体私達に何を観せてくれるのでしょうか。

『ブレードランナー 2049』から浮かび上がる3つの”K”

1.カッコいい

演出や効果や音楽すべてカッコいいのですが、やはりブレードランナー”K”に扮する、ライアン・ゴズリングのカッコよさは随所で際立っています。

「ドライブ」や「ラ・ラ・ランド」など個性的な作品でその圧倒的な存在感をあらわにしてきた、ライアン・ゴズリングですが、この作品でもその存在感は光っています。

その無表情さが放つたたずまいは、作品に妙な説得力をもたらしているかのようです。

そして、その影に隠れることなく、俺が元祖ブレードランナーだと言わんばかりに、ハリソン・フォードのたたずまいもかなりカッコいいです。近年の渋みが増したハリソン・フォードの持ち味がどこまでも発揮されていています。

その他の役者陣のふるまいも、誰一人として隙がなくカッコいいです。

2.これまでにない

これまでにないほど、どこまでもクールに物語は進行していきます。

それはこの作品がたくさんの予算をかけられた、超大作であることを忘れてしまうくらい、冷静さを保った場面展開と物語の進行は絶妙で、お見事と言いたくなるほど、ドゥニ・ビルヌーブ監督の手腕が発揮されています。

それは、アクションやSF超大作では観られない、丁寧でありながらエッジの効いた演出や見せ方を、余すとこなく披露してくれています。

全国劇場公開作品でありながら、ミニシアターファンも唸らせる作りと言っても過言ではないでしょう。

とにかくこの作品のあり方は、”これまでにない”という表現がどこまでもふさわしいほど、斬新さと驚きが詰まっています。

3.言葉にできない

言葉にできなその世界観は、驚きを隠すことを許してはくれません。

圧倒的なスケールと、細部までこだわり抜かれたVFX、光や音や色が言葉では表現できないくらい美しいです。

絶望や希望さえも凌駕でしてしまう、その圧倒的表現力に我々は言葉を失うことしかできません。

アンドロイドの見る夢

前作同様にアンドロイドというものの性質を哲学的に追求するような、深いテーマがそこには横たわっています。

人が作り出したアンドロイドは、人類そのものを超えて、人間の脅威をいう概念さえも飛び越えていき、人間にしか執行ない進化という過程さえも、その手の中に収めてしまうことも無いとは言えません。

そして、記憶や夢といった人間だけに許された、有機的な機能さえもその無機質な概念はいつしか手に入れ、我が物にしてしまうのかもしれません。

果たして彼らはどのような夢を見て、何を考えその先へ向かうのでしょうか。

未来のリアルとは何か?

この作品で描かれるような、未来の世界を生きるとは果たしてどのようなことなのでしょうか。

すべてを受け入れる準備が整うのを待たずして、いつだって人類は進化していきます。

それは、それまでの当たり前の概念を覆し、想像することさえも不可能な、新しい価値観をいつの間にか創造していきます。

最新のVFXで描き出される『ブレードランナー 2049』の世界は、まるで本当にこんな世界があるのではと思ってしまうぐらい自然でリアルです。

ディストピア感のある世界とはいえ、どの場面も恐ろしく美しい描写が続き、圧倒的な没入感を誘います。

いつも薄暗い世界や、振り続ける汚染された雨、その中できらめく色とりどりのネオン、その細かく作り込まれた世界は、SF超大作でありながら、大味すぎる感触がどこにもありません。

そしてどこまでも練りこまれた設定、まるでその世界を生きているかのような、役者陣の自然なふるまいなども素晴らしいです。

これまでどんなジャンルの映画でも恐れずに描き切ってきた、ドゥニ・ビルヌーブ監督による手腕も大きいでしょう。

これを観ずして未来を語ることは決して許されません。

素晴らしきサウンドトラックの世界

映像の世界観をさらに押し広げるようなサウンドトラックも素晴らしいです。

ハンス・ジマーとベンジャミン・ウォルフィッシュという音楽家のコンビによる楽曲をメインにしながら、エルヴィス・プレスリーやフランク・シナトラなどの、オールディーズな音楽も使われています。

ドゥニ・ビルヌーブ監督の映画の音楽はどれも良質なのですが、ヴァンゲリスによる1作目の『ブレードランナー』のサウンドトラックの評価が未だにかなり高いことから、今回はかなり気合を入れたようです。

結果、大物2人の音楽家のコンビネーション起用により『ブレードランナー 2049』をどこまでも体現する音響と音楽の、とても素晴らしいサウンドトラックとなっています。

過去と現代と未来そして…

過去と現代と未来を繋ぐ壮大なストーリーが展開される中、人間が持つ記憶や存在というものに、大胆に切り込んだ作品と言えるのではないでしょうか。

それは今までのどのSFとも違う、深い深いたたずまいを我々の目の前に提示します。

『ブレードランナー 2049』を観た後には、少しだけ世界の見え方が変わってしまう、そのような感覚を良い意味で与えてくれるような気がします。

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