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マジシャンによるエンターテイメントサスペンス
マジックで大金を盗み出す4人のマジシャンと、それを追うFBI捜査官との攻防が描かれていく、エンターテイメント性があふれるサスペンスです。
犯罪エンターテイメントともいうべき、その素早い展開と目まぐるしく変わってく状況に、思わず息を呑む作品です。
あらすじ
カリスママジシャンのアトラスをリーダーとする4人組スーパーイリュージョニストグループ「フォー・ホースメン」が、ラスベガスでショーをしながら遠く離れたパリの銀行から金を奪うというマジックを披露し、観客を驚かせる。FBI捜査官のディランとインターポールのアルマは、彼らがさらなる強盗を働く前に阻止しようとするが、フォー・ホースメンのイリュージョンを見抜くことができない。捜査陣はマジックの種を暴くことで有名なサディウスという人物に協力を依頼するが……。
引用:映画.com
キャスト・スタッフ紹介
- 制作国:アメリカ
- 公開年:2013年
- 上映時間:116分
- 監督:ルイ・レテリエ
- キャスト:ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウッディ・ハレルソン、メラニー・ロラン、アイラ・フィッシャー、デイヴ・フランコ
マジック×サスペンスの衝撃
マジシャンが仕掛ける銀行強盗の話という今までにない斬新な設定が新鮮でした。
数々のトリックと犯罪エンターテイメントらしい素早い展開が、とてつもない臨場感を伴って迫ってきます。
それぞれのキャストもバッチリはまっていて、リーダー的存在のアトラスを演じるジェシー・アイゼンバーグを筆頭に、ウッディ・ハレルソン、アイラ・フィッシャー、デイヴ・フランコというかなり濃ゆいメンツが、4人組スーパーイリュージョニストグループ「フォー・ホースメン」のメンバーを演じます。
ジェシー・アイゼンバーグは本当に良い俳優ですよね、作品の世界の説得力をさらに押し広げるような、立ち振る舞いをどの作品でも感じさせます。
さらに、その「フォー・ホースメン」を追う、FBI捜査官のディランに扮するマーク・ラファロの熱血刑事ぶりもかなり熱いです。無骨ながらも必死でそのトリックを見破ろうとしながら、彼らを追う姿はとてもかっこいいです。
そして、操作の協力を仰ぐこととなる、マジックの種を暴くことで有名なサディウス役には、モーガン・フリーマンが抜擢されています。ここでも圧倒的な存在感を放つモーガン・フリーマン、その安定感はもはや神の領域と言っても良いでしょう。
ご覧の通りとても豪華なキャスト陣です。これで最大のトリックを仕掛ける舞台は整いました。
集められる4人のマジシャン
4人のマジシャンが集められるところから、物語は始まります。
それぞれマジック業界ではかなりの実力と、それなりの地名度を誇りながらも、ストリートや小さな舞台といった領域での活躍にとどまっています。
そんな4人のもとに謎のタロットカードが送られてきます。そしてその影にはパーカーのフードを被った謎の人物の姿があります。冒頭からかなりワクワクさせる展開です。
集められる4人のマジシャンは以下のメンバーです。
J・ダニエル・アトラス
クローズアップマジックを得意としています。その容姿とテクニックからカリスマ的存在で、熱狂的なファンを魅了する派手な演出を繰り出すことを得意としています。
メリット・マッキニー
人の心を操るメンタリストです。話術や動きで巧みに人の心を読み、こちらの思い通りの行動を取らせることを得意としています。
ヘンリー・リーブス
脱出マジックを得意としています。大掛かりでありながら時に過激なそのイリュージョンは、多くのマジックファンを虜にしています。
ジャック・ワイルダー
カードマジックなどを得意としています。まだ若手ながらも素早いでさばきには定評があり、彼を知る人の間での評価はかなりのものです。
その驚きのマジック
集められた4人は1年間の潜伏期間を経て、ラスベガスで大規模なショーを開催します。それは大勢の観客が見守る中、遠く離れたパリの銀行から金を奪うというマジックです。
それは観客の中から無作為に一人を選び出し、その人物をパリの銀行の金庫内にテレポーテーションさせて、目印となるカードを置かせたかと思えば、一瞬にして大量のお金を奪い去るという、まるで魔法のようなものです。
この驚きのマジックを多くの人が生で見守る中、彼らは見事に成功させます。観客はもちろん大盛り上がりで、そこら中で信じられないなどといった、驚きの声が上がっています。
そんな中それをクールに見つめる一人の人物がいました。どんなマジックでも種を暴いてしまうことで有名なサディウスという男です。
そして銀行の金庫から大量のお金がなくなっている訳なので、当然警察も黙ってはいません。
捜査官のディランを中心にFBIが動き出し、彼らを捕まえそのトリックを暴き出し、犯罪として立件しようとしてきます。しかしそう簡単見破ることができない彼らのトリックに、FBIの捜査員たちは頭を悩ませます。
そんな中、ニューオリンズで「フォー・ホースメン」の2度目のショーが開催されることが発表されます。
駆け引きとアクション
マジックは観客との駆け引きが重要ですが、この映画もまさに作り手側と我々の間に、ある種の駆け引きが生じます。
それはいわゆるハラハラさせるだけの展開ではない、先読みや深読みをどこまでもさせながらも、颯爽と展開していく場面やストーリーさばきなど、一流マジシャンが仕掛けるようなの技がそこには存在します。
そして、いつの間にか我々はそのタネも仕掛けもない、マジックという名の物語の虜になっているのです。
トリックの余韻
最後まで目が離せない怒涛の展開にやらっれっぱなしです。
そして彼らが仕掛けるトリックの余韻がいつまでも残り続けるそんな作品です。