人生の様々な局面においての選択違いによっての生じるさまざまな可能性を、複数のパラレルワールドで描くファンタジードラマです。
ラブストーリーやヒューマンドラマやSFなどあらゆるジャンルを飲み込んだような、圧倒的なフィンタジックさと想像力に迫り来る美しい映像が織りなす、とても観ごたえのある作品だと思います。
目次
あらすじ
2092年、科学技術の進歩により不死が実現した世界で、唯一命に限りのある118歳のニモは、死を目前にして過去を回想する。最初の選択は、9歳だったニモが別れた両親のどちらについていくかで始まった……。
引用:映画.com
キャスト・スタッフ紹介
- 制作国:フランス・ドイツ・ベルギー・カナダ合作
- 公開年:2009年
- 上映時間:137分
- 監督:ジャコ・バン・ドルマル
- キャスト:ジャレッド・レト、サラ・ポーリー、ダイアン・クルーガー、リン・ダン・ファン、リス・エバンス
いくつもある運命の中で
人生は選択によって動いていて、様々な局面においてありとあらゆる選択を我々は迫られます。
生活から恋愛といったことはもちろん、日常生活の大半において選択は重要な役割であり、何も選択をせず日々を過ごすということは、言わば不可能に近いのではないでしょうか。
何気なく選んでいるものもあれば、悩んだ末に選び出す結論というものもあります。そして、本当にあの選択で正しかったのかと過去を思い返してしまうというのは、誰しも経験があることかと思います。
あの時、ああしていれば今よりももっと幸せだったのじゃないか…誰もがそんな空想のパラレルワールドを心の中に持っているのではないでしょうか。
選択権の不思議
しかし、少し考え方を変えてみると間違った選択などこの世にないのではないかとも思えるのです。
3つの選択権が目の前にあり、悩んだ末に1つの選択を必ず選び取るとします。この時の3つ選択権があるという事実は、自分自身がいなければ存在せず、そこに自分がいるからこその選択権は存在し、選ぶという行為を行うことができるからです。
つまりは物事が生み出されるのは選択後ではなく選択前、いつの間にか自分自身で無数のパラレルな状況を作り出し、それをその都度選んではあれは間違いだったと感じたり、これは運命だと思ったりしながら、人生を歩んでいるのではないでしょうか。
そう考えると目の前にある無数の選択権は結局は自分自身の創造物であり、決してどれを選択しても間違いではないのではと考えることもできます。
時間が物事に順番を与える
何事も順序があり、成長は営みや暮らしは、多少の前後はあれど大きな順序をずらすことなく前へと進んで生きます。それはまるで時間に与えられた大きな枠組みの中で、プラモデルを組み立てているようなものかもしれません。
そこに時間がなければ順序や秩序は存在できず、時間から解放されるということは全ての枠組みや接続性が放棄され、順序や繋がり無視されたありとあらゆる状況のが、ただただ並列にそこに散らばっているような状態です。
それは混沌と受けとることもできますが、時間なき世界は果たしてカオスを受け入れるのでしょうか。
無数に散らばった選択権の中で
時は2092年、科学技術の急速な進歩により不死が実現した世界で、118歳のニモは唯一の命に限りのある人物です。
もうすぐやってくる死を目前にして過去を回想しています。自分の人生を遡りながら、いくつもの運命の中を枝分かれして歩んできた出来事の数々に、思いを馳せています。
最初の選択は9歳の時、ニモが別れた両親のどちらについていくか、そこから全てが始まります。
どれが事実でありどれが空想であるか、そんな詮索も野暮であるかのように、無数ある様々な運命はパラレル化しながらも、そこにあった確かな物語を奏でていきます。
それは我々誰しも経験があり、この先も逃れることのできない運命の物語なのかもしれません。
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静止するということは時間が存在するから許されることであり、目の前の状況はその流れの中で作り出されたものに他ならないのです。
つまり、目の前に美しい風景があろうとも、絶望があろうとも必ずその先には、自分が本当に求める世界が必ずあるのではないでしょうか。この映画の主人公ニモ・ノーバディの生涯からは、そんなポジティブなメッセージを感じずにいられません。