目次
隠された過去の先にあるもの
秘めた過去を持つミステリアスで美しい女性と、ノースカロライナ州の美しい港町サウスポートで土産物屋を営む男性の、どこまでもロマンチックなラブストーリーです。
ロマンスとサスペンスチックな雰囲気が対峙する、美しく独特の風合いのある物語です。
あらすじ
ノースカロライナ州の美しい港町サウスポートに、ケイティという女性がボストンからやってくる。海辺のレストランに就職し、森の中のキャビンを借りて生活を始めたケイティだが、その不自由な暮らしぶりを見かねたシングルファーザーのアレックスは助けの手を差し伸べる。いつしか2人は親密になっていくが、しかしケイティが捨ててきたはずの暗い過去が明らかになり……。
引用:映画.com
キャスト・スタッフ紹介
- 制作国:アメリカ
- 公開年:2013年
- 上映時間:116分
- 監督:ラッセ・ハルストレム
- キャスト:ジョシュ・デュアメル、ジュリアン・ハフ、コビー・スマルダース、デビッド・ライオンズ
予告編
新しい街で
なんだか良からぬ描写が冒頭から繰り出されます。
そしてそのミステリアスでサスペンスチックな描写と交錯するように、主人公のケイティは長距離バスに揺られ、まるで逃げるかのようにどこかへ向かっています。
そして、長距離バスといえばトイレ休憩が定番ですが、ケイティが乗ったバスも例外なく10分間程度の休憩のため、何もなさそうな田舎町で一時停止します。
そこはノースカロライナ州の港町サウスポート、バスが止まった隣にはまるでその休憩のために存在するかのような、お土産物やさんが鎮座しています。
それぞれコーヒーを買ったり、トイレに行ったりする人たちがいる中、ケイティもそのお土産屋さんをウロウロして、外の美しい海の景色に見とれたりしています。
そしてその美しい景色にやられたケイティは、バスの出発時間になってもそこを立ち去ろうとはしません。
そうです、その10分間でその場所の魅力を知ってしまったケイティは、そこに住むことに決めます。
そうと決まったら話は早いもので、早速不動産屋さんに行き部屋を決めて、その後には海辺のカフェで働く手はずまで整えます。
心機一転、新生活のスタートです。
新居がこれまた素敵で、森の中に佇むコテージのような味のある住まいです。
出会いとときめき
そして新たな場所では新たな出会いもおのずとやってくるものです。
バスが止まったお土産屋さんを切り盛りする男性アレックス、いつしか2人は顔見知りの関係になります。
そのケイティのどことなく漂う孤独感を察知したアレックスは、親切心のつもりでケイティに新生活のサポートの手を差し伸べます。
最初ケイティはこれをきちんと受け止めようとせず、雑にアレックスをあしらってしまいます。
しかし隣人のジョーに相談したところ、それは別に下心ではなく、田舎の人の特有のやさしさだよとたしなめられ、少しづつ自らアレックスとの距離を縮めていきます。
アレックスは妻に先立たれたシングルファーザー、男1人で娘と息子を育てています。
過去を振り切って
そんなアレックスのひたむきさにケイティは惹かれていきます。
アレックスもケイティの美しさと必死で今を生きている姿に心奪われます。そして2人はとてもロマンチックな恋に落ちていきます。
サスペンスチックな仕掛けやミステリアスな描写がこの映画の肝ではあるのですが、このどこまでも甘く描かれる恋模様が何と言ってもこの映画の見所です。
ここまで清々しく美しく描かれたラブストーリーはなかなかお目にかかれません。
きらびやかな光や美しい色とともに2人のロマンスが描かれる、湖でのデートのシーンは本当に素敵です。
しかし、そんな状況とは裏腹にケイティの厄介な過去が徐々に明らかになっていきます。
果たしてその過去とは?
そして2人の恋の行方は…この長く甘い恋物語の結末はどうなるのでしょうか。
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本ページの情報は2017年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
小説が原作
原作は「きみに読む物語」で知られるニコラス・スパークスの小説です。
恋愛小説界のトップともいうべきニコラス・スパークス。
原作の素晴らしさが、この映画の良さにも確実に繋がっている感じがします。
過去から未来へ
過去の呪縛ほど厄介なものはありません。
しかし見て見ないふりをしていてはきっと未来へ向かうことはできません。
過去に囚われながらも必死で未来を向こうとするケイティの姿は、挑戦することや困難に立ち向かうことの意味を改めて教えてくれるかのようです。