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目次
無謀な挑戦
ラクダと愛犬を引き連れて、オーストラリアの砂漠約2700キロをたった1人で歩いて踏破した、実話を元にした女性の物語です。
その無謀とも言えるその挑戦の中にある出会いや様々な体験を通し、自分自身を見つめ直していく姿を描いた感動のロードムービーです。
あらすじ
思い通りにいかない人生に変化を求め、ひとり都会から砂埃が舞うオーストラリア中央部の町アリス・スプリングスにやってきた女性ロビン。彼女がこの土地に訪れた目的は、砂漠地帯を踏破しインド洋を目指す旅に出ることだった。パブで働きながらラクダの調教を学び、旅の準備を整えたロビンは、4頭のラクダ、愛犬とともに町から旅へと出発する。1日あたり約32キロのペースで歩き、7カ月という日数をかけて達成したその旅の過程で、ロビンはさまざまな出会いや経験を体験することとなる。
引用：映画.com
キャスト・スタッフ紹介
- 制作国:オーストラリア
- 公開年:2013年
- 上映時間:112分
- 監督:ジョン・カラン
- キャスト:ミア・ワシコウスカ、アダム・ドライバー、ローリー・ミンツマ、ライナー・ボック
予告編
自分を探して
主人公のロビンは都会の街で暮らしていましたが、自分の中の煮え切らない想いを断ち切るために、3000マイルを歩いて旅をするという過酷な計画を持って、オーストラリア中央部の町アリス・スプリングスにやって着ました。
ミア・ワシコウスカがその女性ロビンを演じています。これがまさにハマり役で内側に秘めた強さを持つ、まっすぐな女性がどこまでも自然体で表現されていきます。
そのクールでありながら表情豊かな表現力が、舞台であるオーストラリアの乾いた大地と相まって、独特の世界観を描いて行きます。
序盤ではラクダ牧場に飛び込んで、ラクダの扱い方を教えてもらうところからのスタートなのですが、やはり最初は門前払いを食らいます。
しかしロビンのラクダを引き連れて砂漠を旅したいという熱い気持ちが通じ、何とかラクダの調教の仕方を教えてもらえることになります。住み込みで働きながら最初はおっかなびっくりながらも徐々にラクダの生態を理解し、少しづつラクダ使いに慣れていきます。
この序盤はまだ旅に出る前の準備段階とも言えるのですが、もうこの時点でロビンが旅にかける意気込みや熱意が強く伝わってきます。
何かを成し遂げるためにはそれなりの学習や訓練は必要であるということをロビンは悟っているかのように、黙々と旅に向けて成長していきます。
見果てぬ大地にあるもの
ラクダ牧場で数ヶ月修行をしながら資金を貯めていくのですが、やはり思うように資金が集まりません。
雑誌社に資金提供を募る手紙を出したところ、カメラマンのリックを同行させることを条件に資金の援助をしてもらえることとなります。
ロビンはあくまでも1人で旅することが目的なので、リックとは旅の途中のいくつかのポイントで数回の合流という条件で同行を許可します。
このカメラマンリックはアダム・ドライバーが演じているのですが、これまたハマり役です。
カメラを構えるそのさりげない仕草や表情が、過酷さのある旅の風景の中でひとときの安らぎを与えてくれるかのような、さりげない安心感を感じさせます。
ロビンは最初はリックのことをかなりウザがっていますが、乾いた砂漠にたまにあるオアシスを思うかのごとく、少しづつその必要性を理解していく様が見て取れます。
ミア・ワシコウスカとアダム・ドライバーという個性派同士の絡み合いは実に見ものです。しかもこんな絶景の風景の中で2人が共演するというのもかなり贅沢ですね。
過酷さが教えてくれること
その過酷な大地にも所々人が住んでいる場所があります。
オーストラリアの原住民でもあるアボリジニの人々です。彼らはこの灼熱の乾いた大地の中に生きています。その過酷さの中で工夫を凝らし自給自足で生活をしているのです。
神秘的とも言える彼らの営みにロビンも魅せられ何かを感じ取っていきます。
体験することと見聞きすることの違いは大きいというのは誰しも理解してるつもりですが、実際何かを体験してみるとその違いの大きささえも当初の目論見とは違っていたと思うことがあります。
ロビンにも旅路の中で過酷という言葉の大きさをの意味をまざまざと見せつけられるような、とてつもない出来事や恐怖や困難が待ち受けています。
そんな出会いや過酷な経験を通しながら遥か先のインド洋を目指して行きます。
実話を元にした物語
ロビン・デヴィッドソンという当時24歳の女性が実際に挑んだ過酷な挑戦を元にしています。
旅の記録を綴った回顧録「TRACKS」は、1981年に発売して以来世界中でベストセラーになりました。
過去に5回ほど映画化の企画が持ち上がったものの、その過酷な撮影条件から実際の制作には至りませんでした。
その旅路の果てで
その旅路の果てにロビンは何を見つけるのでしょうか?
ロードムービー史上最も過酷さが現れていると言っても過言ではない、この2000マイルの旅路を見逃すわけにはいきません。
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